- あゆ
- I
あゆ【東風】東の風。 あゆのかぜ。 あい。II
「~をいたみ奈呉(ナゴ)の浦廻(ウラミ)に寄する波/万葉 4093」
あゆ【肖ゆ】似る。 あやかる。III「鞆(ホムタ)を負(ハ)きたまへるに~・えたまへり/日本書紀(応神)」「その, たなばたの裁ち縫ふ方をのどめて, 長き契りにぞ~・えまし/源氏(帚木)」
あゆ【阿諛】相手の気に入るようなことを言ったりしたりすること。 へつらい。IV「~追従(ツイシヨウ)」
あゆ【零ゆ】(1)(果実・花などが)こぼれ落ちる。「~・ゆる実は玉に貫きつつ/万葉 4111」
(2)(汗・血などが)滴り落ちる。V「すずろに汗~・ゆる心地ぞする/枕草子23」
あゆ【鮎】サケ目の淡水魚。 普通は全長20センチメートル内外。 代表的な川魚で, 姿が美しい。 背面はオリーブ色, 腹面は白色で, 鰓(エラ)の後方に黄色の斑紋がある。 川底の石につく藻類を餌(エサ)とする。 産卵は秋, 下流の砂礫(サレキ)底で行われ, 孵化(フカ)した稚魚は海で冬を過ごし, 翌春川を上る。 夏, 美味。 簗(ヤナ)漁や鵜飼いのほか, 釣りの好対象魚。 養殖もされる。 アイ。 ﹝季﹞夏。〔アユの肉は香気を帯びるとされて「香魚」と書かれ, また寿命が普通一年であるところから「年魚」とも書かれる〕
Japanese explanatory dictionaries. 2013.